転校生

父親の転勤、その他家庭の事情などにより、
別の学校からやってくるともだち。

自分は転勤などありようもない職業につく親を持ち、
さらに団地や社宅もほとんどない
ニュータウンでもない土地で育ったので、
「転校生」はとてもとても珍しく、
彼等を羨望のまなざしで見つめていました。

転校して行くともだちへの寄せ書き、お別れ会、
久しぶりに手紙がくると嬉しくなって、
でも新しい学校でも楽しくやっているとの言葉に
安心と少しやきもちを覚えたり。

転校してきたともだちの言葉のなまり、
違う体操着、新しい制服。
休み時間ともなると席には人だかり。

自分の知らないことを知る人へのあこがれ、とか。
新しいことを運んでくれる、風のような。

でもそれなりに、というか、
むしろ本当はとても大変なのでしょうが。

転校によって、数学のある単元がすっかり飛ばされて
理系に進むことをあきらめたという人もいましたし。



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